阪神・藤浪晋太郎投手(24)が12日、中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に先発。挑戦中の「スリークオーター投法」で4回無安打1失点2三振、自責0の内容で終えたが、4四死球に加え、2度の暴投など課題の制球難は克服できなかった。「結果を出すしかない。それに尽きる」と開幕ローテ入りをかけて臨んだ今回のマウンドだったが、“一発回答”とはならず、今後は二軍で再調整することになった。

 試合は5―4で逃げ切ってオープン戦初勝利を挙げ、連敗を6で止めた。教育リーグから再び一軍に合流した高山俊外野手(25)が先制打を含む2安打2打点と奮起。打率4割台と絶好調の新人・木浪聖也内野手(24)も自身初の4打数3安打、2打点とまたも結果を残した。ちなみに勝利投手は藤浪だった。

 遅ればせながらのオープン戦初勝利に矢野燿大監督(50)は「皆に責められるんで、意識はしていた(笑い)。やはりヒットを打って投手が抑えて…とオレらもいい顔して野球をやりたいし、それをファンに見てもらいたい。いいきっかけにしたい」と話した。