メキシコとの強化試合2試合を戦った侍ジャパンが11日に解散。選手はおのおののチームに合流した。ヤクルト・村上宗隆内野手(19)は2試合にスタメン出場し、7打数2安打1四球。守備でも一塁、三塁を守るなど、最年少での選出ながら存在感を発揮した。

「みんないい先輩ばかりで、すごくいい雰囲気でやれた。いろんな面で分からないことを吸収できた。この緊張感をこの先のシーズンに生かせるようにしたい。まずはチームでレギュラーを取れるように」と初の日本代表を総括したが、ジャパンの舞台裏では、その大物ぶりを遺憾なく発揮していた。

 村上が今回、最も多く接したのは巨人の岡本。同じ三塁手ということもあり、試合前にはしきりに談笑する姿が見られたが、そんな中で“事件”は起こった。

 あるチームスタッフが一部始終を明かした。「岡本が『なあ、オレってバカだろ?』と村上に振ったら、村上が真顔で『ハイ、バカです』と即答したんです。さすがの岡本も面食らったようで『バカってなんだ、バカじゃねえよ』と突っ込んだら『あ、すんませんでした。バカじゃないっす』と返してました」

 大物ぶりはチーム内でも有名で、同じくヤクルトから選出された梅野が「19歳なのに、若々しさが全然ないんです。いつも堂々としてるというか、いい意味で、ふてぶてしいというか…。それはチームでもジャパンでも変わらない。先輩にも全く物おじせず、青木さんと自主トレに行ったり。オーラが出てます」と話すほど。

 バット以外でも侍ジャパンに“爪痕”を残した村上。今後の成長が楽しみだ。