中日・高橋周平を伸ばす「叱らない指導法」

2019年03月11日 16時30分

右越え弾を放ってナインに迎えられる高橋

 中日・高橋周平内野手(25)が意識改革で今季は大躍進を遂げそうだ。

 10日のロッテ戦(ZOZOマリン)で5回に有吉の内角高めの真っすぐを叩くと、右翼へ突き刺さる待望のオープン戦1号。高橋が「うまく反応できた」と喜べば、新主将に抜てきした与田監督は「最近(打線が)全体的に振り遅れているという状態が多かったので、周平のああいう打撃は他の選手への参考になって良かった」と最敬礼だ。

 10日現在、打率3割3分3厘と開幕スタメンへ向けて着々と結果を残している要因の一つに、村上一軍打撃コーチの「ダメだ!」と、叱らない指導法がある。

 これまで体が前へ突っ込むという悪癖が指摘されてきた高橋を、村上コーチは「僕は突っ込んでもいいと思う。自分の体とボールの距離さえ取れれば。感覚が鋭い子なんで、これをしてはダメだ、あれをしてはダメだと言えば、自分を抑制してしまって、動きが苦しくなるので、それをなしにした」ときっぱり。すると、今までバットが出てこない形が多かったが、それがなくなり「ああやって振っていけば(本塁打を)量産できると思う。本来、力はある」と、同コーチは太鼓判を押した。

 さらに村上コーチは「ダメだということは誰でも言えるので。やっぱり失敗をしてもいいと思うし、失敗の中やダメな中にもヒントがある。どんどんチャレンジできるようにしてやるという環境づくりが一番。そうなれば、思い切ったことが大胆にできるし、収穫の方が多い」と力説する。

 昨季7年目にして初の規定打席に到達した和製大砲が今季は「ダメだ!」と言われない指導法で、どれだけ本塁打を量産できるか楽しみだ。