ソフトバンク・和田 今の目標は“同級生”松坂との投げ合い

2019年03月01日 16時30分

キャッチボールをする和田

 日本一3連覇を目指すソフトバンクで、並々ならぬ思いで復活を目指している男がいる。昨季、左肩痛で登板なしに終わったベテラン左腕・和田毅(38)だ。キャンプは順調そのもの。光は見えてきている。常に胸に秘めているのが盟友・松坂への思いだ。復帰の先に可能性が生まれる投げ合いを「今の自分の中の目標」と明言。対決を夢見て一歩ずつ着実に復帰へ向かっている。

 左肩痛からの復活を目指す和田が順調そのものだ。今回のキャンプでは9度のブルペン入り。捕手を完全に座らせるまでは至らなかったが、500球以上を投げ込んだ。手応えは十分だ。
「いつでも座らせられる状態。これだけ投げられれば、座ってから実戦に入るまではすぐだと思う。去年、自分が(復帰を目指す際に)急いで立ち上げようとして失敗していることもある。下地、土台をつくるという段階をしっかりとできた」

 そんな左腕が胸に秘めているのが同級生の中日・松坂への思いだ。これまでにも幾度となく「松坂世代」としての特別な感情を口にしていた。長いリハビリの際も一貫して復活を信じていた一人だった。現在の松坂はファンとの交流中に右肩を痛める不運なアクシデントで再びリハビリ中。もちろん、このまま終わるわけがないと信じているが、自らも復活を目指す中で現在の心境について次のように明かした。

「一緒にホークスにいたときは、一緒にローテーションに回って投げたいと思ってましたし、こうやってチームが変わった中では投げ合いたいというのがあります。やっぱり『松坂大輔』という存在は僕ら(松坂世代)や僕にとって大きいので。彼と投げ合えるというのは、自分にとって幸せなことでもあり、とても楽しみというか…。今の自分の中の目標でもあるので。そこに向けてで言えば、交流戦でチャンスはありますしね」

 和田が日本球界に復帰したのは2016年のこと。松坂は長いリハビリに明け暮れていた。その後、松坂は中日に移籍して復活。ソフトバンク戦にも先発した。しかし、今度は和田が左肩痛でリハビリ中だった。「自分にとってすごく悔しかった」。2000年代初頭のような心の躍る夢の対決はかなわなかった。

 それだけに、今季は対決の舞台に上がれる状況にしたい。「ようやく自分の状態が上向いてきている。何とか交流戦とか」とポツリ。完全な復活を目指す状況だけに、すぐさま「交流戦までにということはないですけどね。そこしかチャンスはないですし、一つの目標ではありますけど。一番の目標は(マウンドに)戻ってから一度も離脱せずに投げ通すということなので」。こう続けたが思いの強さもうかがわせた。

 必ず復活する。そして再び松坂とも投げ合う。和田が並々ならぬ思いで復帰を目指している。