ソフトB・ドラ1甲斐野が155キロ圧巻デビュー 底知れぬポテンシャル

2019年02月28日 16時30分

好投した甲斐野

 ソフトバンクのドラフト1位・甲斐野央投手(22=東洋大)が27日、初の対外試合となる西武との練習試合(宮崎・アイビー)で圧巻デビューだ。直球は最速155キロを計測。6球のうち5球が150キロを超え、1イニングを完璧に抑えた。

 甲斐野は「ブルペンでは緊張していたのですが、マウンドに上がったら、やってやるんだという気持ちで投げました」と晴れやかな表情。工藤監督も「素晴らしい投球でした」とニッコリだった。

 実は意外な事実がある。最速159キロを誇る甲斐野だが、腕の筋力はむしろ劣っている。腕立て伏せは3~5回ほどしかできず、本人も「できません」ときっぱり認めるところ。大学時代にもウエートトレーニングはほとんど行わなかったという。

 それでいて現在のパフォーマンスなのだから末恐ろしい。本格的に投手に転向したのも大学生から。その底知れぬ潜在能力もソフトバンクがドラフト時に評価していた点でもあった。首脳陣からも「腕立て伏せが3回とか5回とかなのは聞いたけど、それであれだけのボールが投げるんだからすごい」との声が出た。

 王球団会長が“ホームラン談議”の際に「僕なんか腕相撲も弱いし、懸垂もできない。逆上がりだって一回もできなかった」と語ったことがあった。積み重ねた本塁打数は言わずと知れた868本。それは決して腕の力ではなく、体の使い方や技術によって量産したものだったという。

 甲斐野も飛び抜けた肉体的な数値があるわけではない。速いボールを投げる天性の才能があるということなのだろう。投げる体力などの課題も残っているが、将来性も含めて楽しみな存在となりそうだ。

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