伊原春樹氏「一番気なっていた根尾の足」

2019年02月28日 16時30分

小笠原二軍監督と話す伊原氏

【伊原春樹 新鬼の手帳】北谷キャンプで中日の与田監督と少し話をさせてもらったが、新戦力は阪神に移籍したガルシアの穴埋めで獲ったエンニー・ロメロ投手(28=前ロイヤルズ)と、新人の梅津晃大投手(22=東洋大)ぐらいとのことだった。となれば、現有戦力を底上げするしかない。

 ただ「契約は何年?」と与田監督に聞くと「3年でやらせてもらいます」とのことだった。それならばジタバタすることはない。最初の1年は結果を急がず、じっくりと戦力を見極めればいい。

 また監督が新人だけに、経験ある伊東ヘッドコーチの存在も肝になる。私も西武、オリックスで監督を経験してから巨人でヘッドコーチを引き受けた。心掛けたのは「出しゃばらないこと」。監督を常に立て、他のコーチや選手に指揮官の目指す野球を浸透させることに努めるのがヘッドの仕事だ。本人にも忠告したが、そこさえ踏まえれば伊東ヘッドは強力な参謀役になる。

“根尾フィーバー”に沸く読谷の二軍キャンプでは“ガッツ”こと小笠原二軍監督と会った。今キャンプでは宿舎のベッドから落ちて顔面を強打し、何針か縫ったと報道されていたから心配していたが、サングラスをかけながらも笑顔で迎えてくれたから安心した。

 宜野湾を訪問した際、DeNA・ラミレス監督ともガッツの話題になった。ラミちゃんが「小笠原さんのことだから、どうせおいしい焼き肉を食べて、焼酎を飲みすぎたんでしょ?」と話していたことを伝えると、ガッツは苦笑いで「ご心配をお掛けしました」。まあ冗談はそれぐらいにして、私が聞きたかったのは話題の根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の“足”だ。ガッツの評価は「走れますが、めちゃくちゃ速いわけじゃない」とのことだった。

 そうなると今年はまだ京田に分があるのではないか。森野打撃コーチは「僕の新人のころより全然上です」と話していたが、私が見るに清原や立浪ほどの迫力は感じない。幸い中日のファームには技術、情熱があるスタッフが揃っている。打撃は同じ左の小笠原監督と森野打撃コーチがいるし、守備は荒木コーチが徹底的に叩き込んでくれる。まずはファームでじっくりと。とはいえ、悠長に待ってはくれないほどのファンの熱気を感じた読谷キャンプだった。