岩隈「開幕二軍」 原巨人の大誤算“昨季最大の懸案”整備進まず

2019年02月28日 16時30分

今キャンプ初めてブルペン入りした岩隈だが…

 原巨人に大きな誤算だ。新加入した岩隈久志投手(37=前マリナーズ)が開幕二軍スタートになることが27日、決定した。右肩手術の影響から開幕に照準を合わせ、一軍キャンプで異例の“スロー調整”を続けていたが、初の本格投球を視察した指揮官は軌道修正を決断。守護神候補だった澤村を先発に再転向させるなど、キャンプ打ち上げを目前に投手陣全体の青写真に狂いが生じている。

 沖縄キャンプ打ち上げを28日に控えたこの日、ついに岩隈がブルペンで本格的な投球練習を行った。日米通算170勝を誇り、今オフの補強の目玉の一人だった右腕の仕上がりは、どの程度なのか。2017年秋に右肩の手術を受け、昨季は登板なし。そんなこともあり、原監督らコーチ陣は身を乗り出すように熱い視線を送った。

 投球練習の相手は今季から捕手に復帰した阿部。岩隈は09年のWBCの練習以来でバッテリーを組んだ阿部に対し、変化球を交えて45球を投じ「自分がどれくらい投げられるのかの確認。阿部さんに受けてもらい、監督も見ていましたし、いい緊張感を持って、しっかり腕を振って投げられたかな」と汗を拭った。ただ、現状に満足できず「質を上げないといけない。まだ上半身と下半身が合っていないし、力んでいるし。もうちょっと球の伸びが欲しい」と課題を口にした。

 そして…。見守った首脳陣は厳しい判断を下した。原監督は「開幕までとか、そういう部分からいくならば、まだ彼には時間が必要かなという印象です。その話も本人とした。東京に帰ったら、ファームのほうに合流して仕上げていくということになりました」と明かした。

 段階こそ踏んではいるが、開幕に照準を合わせて一軍キャンプで調整するプランは頓挫。今後は二軍での調整になるが、一軍合流の時期はいつごろになるのか。

 宮本投手総合コーチは「もっとキレのいい球を投げられると思うし、恐る恐る(投球している)というところもあるでしょうね。4月、5月くらいかな。それくらいに来てくれれば、チーム状況によってはローテーションに入ってくれれば」と大幅に遅れる見通しを示した。

 先発だけではない。G投全体ではクローザーに立候補した澤村が安定感を取り戻せず、指揮官は「1点を守るのは窮屈そうに見える」と5年ぶりの先発転向を決めたばかり。こちらも二軍合流になり、宮本コーチは「(早ければ)開幕くらいに来てくれればうれしいと監督もおっしゃっていた」と約1か月で突貫工事を施す。

 澤村の配置転換により、現状で残る守護神候補は、新助っ人のライアン・クック(31=前マリナーズ)と2年目右腕の鍬原の2人になった。しかし、クックはまだ実戦登板しておらず、首脳陣の評価も「未知数」。仮にハマらなければ、抑えの実績のない“鍬原頼み”となってしまうのか…。

 先発、そして昨季最大の懸案だったブルペン陣の整備。プランの見直しを迫られた指揮官の今後の手腕が注目される。