阪神のエフレン・ナバーロ内野手(32)が23日、オープン戦初戦となったヤクルト戦(沖縄・浦添)に「3番・DH」で先発出場し、2打数1安打1打点と一軍生き残りへアピールした。

 3・29開幕戦の相手となるヤクルトに3―8で完敗し、矢野監督の初陣を飾ることはできなかったが、収穫もあった。新加入のマルテ(前エンゼルス)とともに対外試合初出場で、上々の仕上がりを披露した2年目のナバーロだ。初回、無死一、二塁で右前適時打をマークし「このオフはパワーにフォーカスしたトレーニングを積んできた。自分でも力強くなってきたと思う」。

 ただ、開幕一軍は厳しいと言わざるを得ないのが現状だ。メッセンジャーは今年から日本人扱いとなるが、中日から新加入した左腕ガルシア、救援の切り札として期待される新助っ人ジョンソン(前ジャイアンツ)、来日4年目のドリス、そして、この日は2打数無安打に終わったマルテの4人で外国人枠が埋まる可能性が高い。開幕までによほど強烈なインパクトを首脳陣に印象づけられない限り、一軍に生き残ることは難しい。

 昨季途中から加入し、日本の食文化にも慣れてきたようで「焼き肉やしゃぶしゃぶが気に入っていて、よく食べにいくよ」と穏やかな笑顔で語るが、グラウンドでも“肉食獣”と化し、必死に戦っている。