伝わってきた阪神・清水ヘッドコーチの燃える思い

2019年02月22日 16時30分

伊原氏(左)にヘッドとしての決意を明かす清水コーチ

【伊原春樹・新鬼の手帳】猛虎再生へ奮闘中のかわいい後輩を訪ね、沖縄・宜野座の阪神キャンプに足を運んだ。昨年まで楽天で外野守備走塁コーチをしていた清水雅治が、矢野新監督の求めでヘッドコーチに就任。ヒザをつき合わせて彼の意気込みを聞いたが、燃える思いが伝わってきた。

 清水は私が西武の監督だった2002年に選手兼任コーチとして指導者人生をスタートした。以来、外野守備走塁ひと筋。矢野監督からオファーを受けた際は「投手のことは分かりませんがいいんですか」と返したそうだが、そこは捕手出身の監督だから大丈夫だろう。彼を呼んだことからも、矢野監督が守りを固め、足を使う野球を目指していることがうかがえる。

 私からは「監督は孤独。特に負けが込むと人がどんどん離れていく。監督の考える野球を理解して、つかず離れずで支えてあげなさいよ」と助言させてもらったが、清水ヘッドは「矢野監督は驚くほど勉強熱心。年下ですが心から尊敬できる男です」と話していたから良き右腕となるはずだ。

 ただ阪神は今季も苦労するだろう。投手陣はオリックスから西、中日からガルシアという先発の柱が2本加わって力はリーグ上位だが、打線がいかんせん頼りない。ポイントはしっかりと1、2番打者をつくれるか。私は足がある上本を1番に据えたらどうかと考えるが、ルーキーの近本でも面白い。あとは新助っ人が今年こそは当たってくれないとどうにもならない。毎度のベテラン頼みでは先が見えている。

 矢野監督は選手の“指示待ち体質”を変えようと、秋から意識改革に取り組んでいると聞いた。清水ヘッドは「若い選手が考えて一生懸命にやってくれています」と話していたから、そのあたりにも注目してみたい。