ヒジ、スネ当ての着用を完全義務化 原巨人フルアーマー真の狙い

2019年02月20日 14時00分

フェースガード着用の坂本

 原巨人がケガ防止の強化に乗り出している。選手のコンディション管理を重視する原辰徳監督(60)は、ヒジ当てとスネ当ての着用を改めて周知徹底し、今キャンプからはヘルメットにフェースガードを装着することも原則化した。昨季から広島で使用している丸をはじめ未装着だった坂本勇、岡本らの主力勢も着用しているが、導入を決断した指揮官にはひそかな“別の狙い”もある。

 沖縄キャンプの第2クール初日となった19日は午後から突然の豪雨に見舞われたが、予定されたチーム練習は無事に消化。首脳陣はゲームノックで新加入の中島を三塁の守備につけるなど起用法のバリエーションを確認し、原監督は「ナカジ(中島)も総動員の場合には、そういう役割ができる人だから」と話した。

 その指揮官が就任直後から口を酸っぱくして連呼しているのがコンディション管理の徹底だ。故障者に関しては「ケガはやっぱり職場放棄。社会人として、職場放棄が一番のご法度でしょう」などと厳しい言葉を投げかけている。具体的にはどのような対策が練られたのか。

 まずは以前から義務付けられていたヒジ当てとスネ当ての着用を完全義務化。そして、丸のFA加入が契機にもなり、原則として野手も投手もフェースガード付きのヘルメットを装着する方針も固めた。そのため、昨季まで未使用だった坂本勇らも連日、防具をフル装備して練習に打ち込んでいる。

 フェースガードを取り入れた原監督は「僕らの時代にはなかったけどね。ルールの範囲内で使えるものは使おうということ」と説明。“腹心”でもある吉村打撃総合コーチも「(未装着の状態で)死球や自打球で退き、次の試合に出られないではチームの士気に関わる。どうしても打撃に影響が出るようならシーズン中は(使わなくても)構わないけど、まずはキャンプで試してみると。キャンプは練習。そこでケガをしては本人のためにもチームのためにもならない」と同調した。

 ただ、指揮官には隠された“思惑”もあるようだ。ケガ防止を前提としながらも「(相手の)投手は大変だよね」とニヤリ。どういうことか? 吉村コーチは「(フェースガードを)つけることによって、目には見えない打者への効果はあるかもしれないね」と補足した。要するに、ケガに対する恐怖心を軽減できることによって、打者が相手投手よりも精神的に優位に立てるということだ。

 坂本勇もフェースガードについて「違和感はなかったです」と語っていたが、どの打者にもフィットするようなら強力打線の構築にひと役買うかもしれない。