ホークスに11年ぶり復帰の新井二軍打撃コーチに直撃 イチローは復活できるのか

2019年02月20日 11時00分

イチロー(左)と談笑する新井コーチ

【赤ペン!! 赤坂英一】ソフトバンクキャンプを訪ねると、球界やマスコミ関係者から「お帰りなさい」と声をかけられている人物がいた。今年から復帰した新井宏昌・二軍打撃コーチである。新井コーチは南海時代のホークスで選手として10年間プレー。引退後に球団がダイエー、ソフトバンクと変わってからはコーチに就任。村松(現外野守備走塁コーチ)、川崎らを育てた。今回は広島を退団して以来4年ぶり、ホークスでは11年ぶりの現場復帰だ。

「主力に何かあったときのために、若い左打者を育ててほしいと球団からは言われています。川瀬(4年目・21歳)、釜元(8年目・25歳)、育成の周東(2年目・23歳)をじっくり指導していきたい。楽しみですね」

 広島時代まではよく自ら打撃投手を務めていた。ソフトバンクでもやるのですかと聞くと、新井コーチは苦笑いを浮かべてこう答えた。

「それがねえ、実は解説者時代、右肩が潰れちゃったんですよ。シーズンオフにイチローの自主トレに付き合っていたころ、5日も続けて打撃投手をしたものだから」

 大リーグ・マリナーズのイチローは帰国するたび、古巣オリックスの旧本拠地ほっともっと神戸の施設で自主トレを行っている。イチローと新井コーチはオリックス時代からの旧知の仲で、2014年から打撃投手をするようになった。

「このオフはできませんでしたけどね。肩が役に立たなくなったから」

 イチローは今年45歳。昨年5月に40人枠から外れて会長付特別補佐になっていたが、先月マイナー契約を結んだ。現在はピオリアでキャンプに参加し、来月20~21日に日本の東京ドームで行われる開幕2連戦(アスレチックス戦)への出場を目指している。

 果たして、イチローは復活できるのか。今オフも自主トレを見守った新井コーチはこう言う。

「練習での打撃は若いころから変わってない。状態もいいと思いますよ。現にほっともっとでは柵越えを連発してましたから。ただ、試合で同じように打てるかとなると、実際にやってみないとわかりません。若いころから、試合に数多く出ることで調子を整えてきた選手なので、今年チームにそういう機会を与えてもらえるかどうか次第でしょう」

 久々に日本でヒットとレーザービームを見せてほしいものだが。

 あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」出演中。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」(講談社)などノンフィクション増補改訂版が電子書籍で発売中。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。ほかに「すごい!広島カープ」(PHP文庫)など。日本文藝家協会会員。

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