ソフトバンク・高橋純平 悩める4年目 “2度目”の全盛期へ

2019年02月16日 16時30分

前田氏(右)と話し込む高橋純

【前田幸長 直球勝負】重厚な戦力を擁し、今季3年連続の日本一を目指すソフトバンク。その陰でもがき苦しんでいるのが、2015年のドラフトで3球団が1位指名で競合した高橋純平投手(21)だ。大きな期待をされて入団したが、ここまで伸び悩んでいる。今年のキャンプもB組スタート。苦悩の右腕に本紙評論家の前田幸長氏が直球取材を敢行した。

 今でも春の甲子園での投球が印象に残っている。プロ1年目からフレッシュオールスターで154キロをマーク。2年目にはキャンプでA組に抜てきされて一軍デビューも果たした。しかし、そこからはファーム暮らしが続いている。昨季はファームでも不振(1勝6敗、防御率6・46)。直球の球速も落ちていると聞いた。現状をどう感じて、どう取り組んでいるのか。本人はこう明かしてくれた。

「直球のスピードを戻すことに取り組んでいます。常時150キロではなくても、一日のMAXは150を超えていて、平均値も上げたい。去年まででフォームを直したんですけど、どうしてもストライクが入らず四球が出て失点につながり、どんどん自分の腕の振りや体の使い方が小さくなってしまった気がしたので…」

 オフのウインターリーグでの経験がきっかけになったという。「プエルトリコに行かせてもらい、打たれても打たれても直球を投げ続けようとやっていて。そうすると意外と向こうの選手でも僕の140キロ中盤の直球を空振りしたりもする。キャンプ中は低め低めにこだわるのではなく、高めでいいから自分の中で強い球を投げること。体を大きく使って投げようと思っています」

 14日に行われた二軍の紅白戦での最速は148キロだったが、投球フォームを見ていると、さらにスピードが出る余地があるのが分かる。持っているボールは素晴らしい。今のテーマに沿って取り組み、これなら調子が悪くても抑えられるという「自分の形」を確立していけば、光は見えてくると思う。

 甲子園での投球を見ていた話をすると「全盛期です」と冗談交じりに返してくれたが、もちろんそんなことはない。体は強く大きくなっているし、培ってきた技術もある。今の試行錯誤も将来的にはプラスになるだろう。

 まだ高卒4年目。きっかけ一つで大きく飛躍できるはずだ。