阪神のオーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA)で〝ミスター・タイガース〟こと掛布雅之氏(63)が12日、沖縄・読谷の中日二軍キャンプを視察し、ドラフト1位・根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)にエールを送った。

「好青年で目力がある。大きく育ってもらいたいし、その可能性は十分ある。打撃も癖がなく素直。ウチの藤浪もそうだけど、負けなかった環境でやってきた雰囲気、特別観がある」と太鼓判を押した上で「プロは打撃以上にまず守れることが大事。ショートは内野の要。守れたら試合に出るチャンスがもらえるし、守りでの足腰ができると打撃にもいい影響が出る。巨人の坂本のような選手になってほしい」と話した。

 根尾は右ふくらはぎの軽度の肉離れで二軍で調整中。フリー打撃やノックを受ける姿を視察した掛布氏とは使用するバットの話をしたぐらいで終わったが、偉大な先輩の言葉には「ホームラン打者の映像は見ています。有名なシーンもあったし。お会いできて良かったと思います」と感謝。守備の重要性にも「一つのミスで負けることもある。一つでも減らせるようやっていきます」と答えた。