3勤1休阪神キャンプに”働き方改革論争”勃発

2019年02月09日 16時30分

明るい表情の矢野監督だが…

 最下位からの巻き返しを期す阪神を巡って“休養論争”が噴出中だ。8日は今キャンプ2度目の休日で、選手たちは第3クールに向けて英気を養った。3勤1休が続く今年の日程にはファンや球界OBの間から「休み過ぎじゃないか…」と批判的な声もあるが、球団側は「問題ない!」と猛反論する。

 矢野監督は自主性をテーマに掲げ、早出練習の有無を自由に選択させるなど、あの手この手でナインの底上げを図っている。ただ、日程だけを見れば巨人やヤクルト、DeNA、中日などのライバル球団はおおむね5~6勤の連続。第2クールまで3勤1休の阪神は休養日が計5回で、同様にキャンプ地の移動がないヤクルト、中日の3回と比べても多い。一部ファンや球界OBはその点について「昨年最下位だったのに休みが多くて大丈夫か?」「他チームに離される一方ではないのか」と異議を唱えている。

 そんな意見を後押ししているのが、元中日監督の落合博満氏(65=野球評論家)だ。昨年、関西のラジオ番組に出演した際に、秋季キャンプを終えたばかりの阪神を「まだダメだな。練習していない。下から行くときはあんなもんじゃダメ」と一刀両断。さらに「強くしようと思うなら、2月1日からのキャンプから1シーズン休みなし。キャンプ中も休みなし」と“地獄キャンプ”を推奨した。

 なるほど、中日監督時代に8シーズンで4度のリーグ優勝を飾った名将の言葉には重みがある。しかし、ある球団幹部は外野からの“休みすぎ”との指摘に「今年は新人も含めた新戦力が鍵を握る。慣れない環境でいきなり5勤、6勤が続けばケガやその後のガス欠につながりかねない。矢野監督も『他チームは気にしなくてもいい』というスタンスだから」と猛反論した。

 練習量にも自信を持っている。別の球団幹部は「練習が必要な選手は休日でもやっている。『練習しなければ強くなれない』という意識は金本前監督が厳しく植え付けてくれたので、若い選手も重々理解している」とキッパリ。実際、この日は前日の紅白戦で待望の一発を放ったドラフト3位・木浪聖也内野手(24=ホンダ)と中継ぎ候補の同4位・斉藤友貴哉投手(24=ホンダ)が宿舎に隣接する室内練習場で休日返上トレを敢行した。

 外野からの“お言葉”が多いのは人気球団の宿命でもある。今回のキャンプ日程が正しかったかどうかは、シーズンの結果で証明するしかない。

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