巨人の丸佳浩外野手(29)に“新井さん効果”だ。宮崎春季キャンプの4日、昨季限りで現役を引退した前広島・新井貴浩氏(42)が評論活動のためキャンプを訪れた。

 打撃ケージの裏で丸の打撃練習を注視すると、練習の合間にガッチリと握手。練習後には対談の収録を行った。

 昨年11月のFA宣言後、残留か移籍かで迷う丸が相談したのが新井氏だった。巨人入りを決断した際は「オレはお前の味方だから、どこに行っても応援している」とエールをもらったという。

 同年11月26日のカープの選手会納会以来の再会に、丸は「やっぱりうれしいですよ」と笑顔。新井氏について「お父さんみたい」と語り「戦っている中でどうしてもチーム内でささいな衝突とかそういうのはある。人間ですから。そういう時、新井さんは常に出てきてくれてそれぞれの意見を聞いたうえで諭してくれた。新井さんじゃないとできなかったと思う」とカープ時代の裏話を明かした。

 この日も広島から阪神へFA移籍した“先輩”に「環境が変わって無意識のうちに体に力が入ると思うから、けがにだけは気をつけてセーブをしっかりしながら頑張ってくれと言われました」との金言を受け取ったという。一方、新井氏も「心配はしていたんですけど、今日練習している姿を見て、また実際話して、元気そうだったのでホッとした」と胸をなで下ろしていた。

 丸のGユニホーム姿について新井氏は「実際今日、初めて見たんですけど、普通にね。あ、普通だなって感じですよね」。だが、丸によると「とりあえず笑われました」という。

 対談中に何度も大笑いするなど、新井氏の訪問に肩の力もすっかりと抜けた様子。10日の紅白戦ではいよいよG実戦デビュー予定だ。