長野加入で競争意識アップ どう守る?広島外野陣

2019年02月05日 16時30分

長野(右)と話す広瀬コーチ

【核心直撃】リーグ4連覇と35年ぶりの日本一を目指す広島は、昨オフに丸佳浩外野手(29)がFAで巨人に移籍した。外野の中心選手を失い、今キャンプでは新たな外野の布陣を模索している。丸の人的補償で巨人から加入した長野久義(34)を含め、今季はどんなラインアップで臨むのか? 外野を預かる広瀬純外野守備走塁コーチ(39)に聞いた。

 ――オフに丸が巨人にFA移籍し、その人的補償で長野が加入した。戦力的にどう見ている

 広瀬コーチ やはり丸が抜けたのは痛いですよ。丸は毎年コンスタントに3割、100打点近くを挙げる打者ですし、外野の守備の要でもありましたから。(鈴木)誠也が安心して右翼の守備をできたのも、丸がいたからこそ。丸に代わる選手はいないので、戦力面では大きなダウンです。でも、もういないわけですし、どうやってみんなで穴埋めをしていくか…でしょうね。

 ――“丸ロス”が心配される中で、新加入の長野に対する期待も大きい

 広瀬コーチ 長野が入ったことで外野の競争意識が高まったことは間違いない。彼は普段からいい雰囲気をつくり出してくれるし、チームに刺激も与えているので、すごくいい感じでやっていると思います。

 ――まだキャンプ序盤だが、現時点で丸の後釜になる中堅手候補は昨季126試合で打率2割8分6厘、5本塁打、46打点の野間が有力

 広瀬コーチ そうなってくると思います。昨年、あれだけの成績を出して自信をつけたはず。まだ丸と比べれば守備面ではミスもありますが、右翼の誠也や左翼を含めた外野を引っ張ってもらいたい。野間には、やってもらわないと困ります。

 ――となると、長野は左翼起用が増えることになる。巨人時代の本職は中堅と右翼だったが

 広瀬コーチ 長野は、これまで左翼を「やってない」だけで「やれない」わけではないと思います。確かに中堅、右翼中心の守備で慣れていると、左翼の守備位置に立った時に見る(周りの)景色とか動きが若干違います。でも彼は外野の実績も豊富です。これからの練習で今以上にやれるようになる。左翼だけではないと思うので、左翼以外でも期待はしています。

 ――キャンプで左翼の適性を見た上で長野の中堅起用もある

 広瀬コーチ まだ実戦で左翼守備を見ていないので何とも言えません。確かに一つのポジションに確固たるレギュラーがいれば、試合を組み立てる意味では楽です。安心感もあります。でもシーズンは、そう簡単にはいきません。例えば誠也にも古傷(2017年8月の守備中に右足首を剥離骨折)がある。フルに活躍できるか分からないし、離脱するかもしれない。そういう時に別の選手がカバーして安定した仕事をこなせないと、チームとしては困る。その意味でも外野の選手は、どこでも守れる準備をしてほしい。

 ――昨季レギュラーとして活躍した松山を筆頭に西川、バティスタ、堂林らも内外野を守れる

 広瀬コーチ それでいいと思うんです。丸という絶対的な中堅手が抜けたわけですから、今季は全員で丸の穴を少しずつカバーする。そういう意識を持ってやっていくべきでしょう。

 ――下水流や捕手登録ながら昨季二軍で好成績を残した20歳の坂倉らも控えるなど層は厚い

 広瀬コーチ 下水流は今キャンプ、高い意識を持ってやっているように見えます。丸が抜けたことで選手は試合で外野を守るチャンスが増える。このチャンスを誰がつかむか。そういう競争の中で選手個々がレベルアップしてくれればと思っています。