広島・長野悩ます名乗らない挨拶問題

2019年02月04日 16時30分

長野は約30分のロングティーをやり切った

 広島へ移籍した長野久義外野手(34)が意外な悩みを抱えている。宮崎・日南キャンプは3日、第1クールを終了。コイ党注目の背番号5は初めて全体練習に加わり、伝統の猛練習の洗礼を浴びた。練習後は会沢選手会長の音頭で開かれたナイン総出の歓迎会に参加。ここで一気にチームメートとの距離を縮めることに成功したのか…。

 赤ヘルの選手になった以上、猛練習を避けては通れない。キャンプ3日目のこの日、長野は初めて全体練習にメンバー入りした。午前の守備練習では「ルーキーイヤーぐらいしか守っていない」という慣れない左翼に就き、午後はカープ流の打撃練習に参加。計12種類の打撃メニューに悪戦苦闘し、4種類あるティー打撃では、珍しく空振りする場面もあった。

 最後はクール最終日恒例の過酷な長時間ロングティーに挑戦。30分間かけてなんとか約200球を打ち切ったが、コーチ陣からは「休憩が長いなあ」と鋭い指摘も…。なんとか最初のクールを乗り切った長野は「バテました」。それでも「ジャイアンツでも練習はしていましたから」と意地もチラリ。3日連続のサイン会を終え、球場を出たのは午後5時を回っていた。

 前日は最年長の石原と食事をともにするなど、すでにほとんどのチームメートとあいさつを済ませた。この日夜は未成年者などの一部を除く一軍メンバー約30人による歓迎会に参加。驚くべきスピードでカープ色に染まっているが、実はどうにも困っていることがあるという。

 出会った人の名前と顔を一瞬で記憶するという特技を持つ長野だが、広島の一員となってからというもの、なんと「名前を覚えられないんです」というのだ。もしやスランプか…と本紙も心配したが、詳しく聞くと全国区のスターゆえのわけがあった。

「相手は僕の名前を知っているので『よろしく』と話しかけてくれるんですが、その時に自分の名前を名乗ってくれない方が多いんです。選手はもう大丈夫ですが、一番困るのが球団関係の方やOBの方々。『この人誰なんだろう?』と思いつつ、失礼にあたらないようにやり過ごすのって結構大変なんですよ」

 キャンプ序盤ということに加え、長野効果で今年の日南キャンプには多数のOBや地元・広島の関係者が訪れている。しかし、さすがの長野といえど対面前に全員の名前を把握しておくのは無理というもの。気遣いの男だけに「名乗らないあいさつ問題」が無視できないストレスになっているようなのだ。

 松田オーナーも「あんまり気を使わず、リラックスしてやってほしいんじゃが…」と心配するように気疲れでパンクしてしまうことが一番怖い。広島キャンプにこれから来場する諸先輩方は、激励の言葉と併せ、どうか自分の名前も名乗っていただきたい。