中日・松坂が激変調整 今年はスローペースの裏

2019年02月04日 16時30分

松坂は笑顔でドアラに豆を投じた

 オレ流キャンプで目指すは2桁勝利だ。移籍2年目の中日・松坂大輔投手(38)が3日、一軍キャンプ地の沖縄・北谷球場での全体練習後に別行動で約80分も室内練習場にこもり、報道陣をシャットアウトして打撃練習を敢行した。昨年も投球練習時にブルペンを非公開にしたことはあったが打撃練習では初めて。練習後には豆まきで報道陣のリクエストに応えるなど、随所で昨年との違いを見せている。

 本職の野手を思わせる打撃練習だった。室内練習場にこもった松坂は、約1時間20分にわたって低い姿勢で重心をどっしり落としながらのティー打撃、今キャンプ初のマシン打撃に気持ちを集中させて取り組んだ。

 報道陣をシャットアウトしたのは「どうしてもカメラとか気になっちゃう」から。今年初のマシン打撃は気分転換の一環だそうだが、ティー打撃では「しっかり下半身と体幹トレーニングを含めてやった」と説明した。

 一軍投手陣で唯一、いまだブルペンでの投球練習を開始していない。もちろん体調に問題があるわけではなく、先を見据えてのことだ。この日はブルペンに入ったが、シャドーピッチングしただけ。投球動作を映像で確認しながら「角度とか変えながら、どう見えるのかを確認できた」と傾斜のついた場所での感触を確かめた。重点を置く球種が一つあるそうで「オープン戦、シーズンで使えるとなれば積極的に使いたい」と投球のイメージを膨らませている。

 現在は今後の投球に生かすため、打撃練習で下半身を鍛えている段階というわけだ。

 入団テストを経て合流した昨春キャンプでは、アピールする立場として2月2日から早々にブルペン投球を行った。それが今年は一転して超スロー調整だ。しかもこの日は新人や新外国人選手などに振られることの多い豆まきの“絵づくり”にも加わって「久しぶりにやりました」と笑顔を見せた。西武時代からの兄貴分でもある友利国際渉外担当は「超スローペースで仕上げている。どっかでピッチを上げるとは思うけど『今年は慌てて投げないです』と言っていた。ひょっとして2週間ぐらい投げないかもしれない。壊れるのが一番怖いからね。自分の体と向き合って18歳からやってきているし、何か考えているのは間違いない」と“平成の怪物”の現状を分析する。

 この日、本紙評論家の得津高宏氏に「去年は6勝だから、今年は最低でも10勝、12勝以上はしてくれよ」と激励された松坂は「そうですね。2桁は勝ちたいです。でも、僕だけじゃなくて若い子にも頑張ってほしいですね」と殊勝に話したが、まだまだ若手に負けるわけにはいかないというのが本音だろう。