炭谷巨人入りで目覚めた闘争心 小林 正捕手つかみ取る

2019年01月25日 16時30分

小林が闘志を燃やしている

 巨人の小林誠司捕手(29)が24日、川崎市・ジャイアンツ球場で自主トレを行い、正捕手のサバイバルレースに「挑戦していきたい」と力強く宣言した。今オフは西武からFAで炭谷が加入し、大ベテランの阿部も捕手再転向を決意。Gのスタメンマスク争いは一気に激化しそうな気配だが、一歩も引かない覚悟を示した。

 充実した表情には強い自信がみなぎっていた。小林は今オフ、主に地元の大阪府内で自主トレに励み、徹底的に体をいじめ抜いた。この日は久々にジャイアンツ球場を訪れ、ウエートトレーニングを中心としたメニューを消化。「やっぱり力不足なところがあるので、やるべきことはたくさんある」と謙虚な自己批評で振り返りながらも、自らを追い込んだハードトレには「下半身のトレーニングを中心に、しっかりキャンプイン初日から全力を出せるようにやってきた」と胸を張った。

 プロ6年目で30歳を迎える今季は試練の年だ。西武の正妻として長年にわたり、チームを支えた経験豊富な炭谷が加入。大ベテランの阿部も捕手再転向を希望し、首脳陣から了承された。昨季まで捕手登録では最年長だったが一気に年齢では“3番手”となり、大城や宇佐見、岸田ら台頭する若手の波ともポジション争いをしなければならない。「このメンバーの中、小林の正捕手取りは危うい」と指摘する関係者も決して少なくない。

 それでも小林は「激しい正捕手争いで生き残れる自信はあるか」との問いに、目を見開きながら「はい、挑戦していきたいです」と力を込めて言い切った。昨季は捕手登録の選手としてはチーム内で一番多い119試合に出場。「もう一試合一試合、やっぱり出たいという気持ちが強い。今日は出たくないなという日はない。出られる試合はぜひ出たいと思う」と正捕手として全試合出場への強い意志を示した。

 2017年の第4回WBCでは侍ジャパンの“ラッキーボーイ”として大ブレーク。しかし、チームに戻ると開花したかと思われた打撃が再び低迷し、リードについても一部から酷評された。「そういう状況の中で(小林)誠司が自ら強気の発言をするようになったのは、殻を打ち破るきっかけにつながるはず。これまでの彼にはどこかおとなしい印象が強かった。炭谷を取ったのは単に捕手陣の底上げだけではなく、まさに誠司の闘争心を呼び起こす意味合いもあったのです。そういうシナリオを描いている原監督としても『狙い通り』と内心でほくそ笑んでいると思います」とチーム関係者は指摘する。

 宮崎春季キャンプでは正捕手奪取へ闘争心をむき出しにした“新生・小林”が移籍組を差し置いて主役となっているかもしれない。