ソフトB・田中 家賃5万円からの逆襲「裏切ったものを取り返す」

2019年01月25日 16時30分

意欲的な田中

 ソフトバンク・田中正義投手(24)が不退転の覚悟を明かした。24日、福岡・筑後市のファーム施設でブルペンに入り55球の熱投。「シーズンと同じくらいのMAXで投げた」と順調な調整に笑顔を見せた。昨秋から「体の芯、根元から投げる感覚」という下半身主導のフォームがなじみ、課題だった制球力に改善の兆しが見えている。

 昨季は中継ぎとして開幕一軍入りしながら、10試合に登板して防御率8・56と「一軍の壁」にはね返され、5月末に二軍降格。その後、体調を崩し戦列を離れたこともあり再昇格を果たせず、静かにシーズンを終えた。2016年ドラフトで5球団競合の末に入団も、ここまで未勝利。3年目は野球人生をかけた背水のシーズンだ。

 今オフは私生活から覚悟がにじむ。昨年末に退寮して一人暮らしをスタート。福岡市内に居を構えず、あえて郊外に家賃5万円の単身用アパートを借り、トレーニングに集中する環境を整えた。栄養面を考えながら自炊し、健康管理にも気を使う。年頃の男子には魅力的な天神・博多地区にも「治療で通うくらい」といい「今はインフルエンザ対策で人出の多いところは極力避けてキャンプインに備えています」と野球第一の生活を送る。「家ではゆっくり寝れれば十分。住居をえり好みするのは一軍に定着してから。(ヤフオクドームへの)通勤が大変になったら考えます。欲しいものもあまり思いつきません」と無欲に近い。

「今年がどういうシーズンかは、自分が一番わかっています」と退路は断っている。「投げようと思えば150キロのボールはいつでも投げられる」という天賦の才は、やはり鷹界の宝だ。「裏切ったものを取り返す」と語る剛腕は今年こそ輝けるか。