原監督が長島さんばりの発信力 広島「赤チョーノ」と集客力対決どちらに軍配?

2019年01月23日 11時00分

1995年の春季キャンプで原(手前)にノックする長嶋監督

【赤ペン!!赤坂英一】巨人に復帰して以来、原監督の話を聞いていると、この人の発信力は12球団の監督で一番だと、改めて感心させられる。18日のスタッフミーティングでは、「ここにいる全員が大きな役割を担い、大きな仕事をして、最後に大きな目標を達成しよう」と「大きな言葉」を連発。宮崎キャンプはチームをベテランと若手に分け、球団史上最速となる2月3日に紅白戦を行い、11日までの3試合で一軍から二軍へふるい落としを図るという。

 話題作りにはもってこいだ。3日はキャンプ最初の日曜だから、若手投手が丸、中島、ビヤヌエバあたりと対戦するとなれば、格好の客寄せにもなるだろう。そこで思い出されるのが24年前の1995年、今年と同じように大補強した長嶋巨人のキャンプだ。

 あの年はFAでヤクルト・広沢、広島・川口を獲得。さらにヤクルト・ハウエルを引き抜き、大リーガーのマックも加入した。この巨大戦力を宮崎キャンプでお披露目するべく、長嶋監督は2月5日から連日のように紅白戦を行った。

 試合を盛り上げようと思ってか、長嶋監督はよくベンチからグラウンドにいる若手や控えにゲキを飛ばした。5年目の大森が一塁守備についていると、「大森、(打球が)いくぞ! ボヤッとするな! 大森、わかってるか! 大森ぃ!」。

 この声に大森が長嶋監督を振り向くと、そのとき打球が大森の頭をガツン!と直撃。すぐにベンチから飛び出した長嶋監督、倒れた大森の顔をのぞき込み、「大森、ごめん」と頭をペコリ。これには、選手もファンも笑うしかなかった。

 一方、宮崎の隣の西都でキャンプをしているヤクルト・野村監督は、広沢やハウエルを引き抜かれたとあって怒り心頭。連日、マスコミに巨人の金満補強を批判して、大いに対決ムードをあおっていたものだ。

 今年の場合、宮崎の隣の日南では広島がキャンプを行っている。丸の人的補償で広島に移籍した長野は、早くも「赤チョーノ」と呼ばれて大人気だ。巨人が初の紅白戦を行う最初の日曜は、さぞかし大勢のファンが詰めかけるだろう。

 そういえば、原監督と山口オーナーは巨人の使命として勝利の次に「愛されること」を挙げていた。広島の「赤チョーノ」と巨人の「紅白大作戦」、集客力で軍配が上がるのはどっちか。