役者が違うということか。中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が9日、休日返上で自主練習を行った。午前中は合宿所に入寮した新人5選手で名古屋市中川区に転入届を提出。午後になってからナゴヤ球場の室内練習場に姿を見せ、ランニングやキャッチボール、ウエートトレなどで約2時間にわたって汗を流した。

 練習を視察した与田監督は、ノックでキレキレの動きを披露したドラ1ルーキーを「上手!」と絶賛。高校時代から一日たりとも完全休養日をつくらず、体を動かしてきたとの情報も耳に入れている与田監督は「去年12月も休んでなかったみたいだし、ずっと動くということも逆にいい意味での休みになる。動かないことの方が逆に悪い時もあるので、その辺の感覚が分かっているのでは」と独特な表現で無休での練習効果を強調した。

 ただ、根尾はプロでも無休練習を続けていくわけではないと言う。

「今日は完全休養より、ちょっと動いた方がいいかなと思ったのでやった。やっぱり(プロは)実戦や野球の試合数もまったく違うので、少しずつ高校の時と変えながら休むところもしっかりつくりながらやりたい。高校野球をやってきた高校生と、プロ野球でやっている大人では違うと思う。強い体をつくることが一番最初です。練習したい気持ちはあるけど、そこは体と相談しながら」

 根尾が最優先に考えているのは、1年間レギュラーとして試合に出続けるためにはどうすればいいか。黄金ルーキーは周囲が考えている以上に先を見据えているようだ。