阪神 矢野監督の秘蔵っ子は浜地

2019年01月07日 16時30分

春季キャンプでの一軍スタートが確実視されている浜地

 屈辱の最下位から再起を目指す阪神で、ひそかに注目されているのが高卒3年目右腕の浜地真澄投手(20)だ。福岡大大濠高から2016年のドラフト4位で入団。1年目から故障に泣かされ、今季終盤になってようやく二軍の先発枠で投げ始めたばかりだが、計9試合で3勝1敗1セーブ、防御率1・00と存在感を発揮。ウエスタン・リーグ優勝がかかった試合やファーム日本選手権など、大事な試合の先発を任されるまでに成長した。一軍の新指揮官となった矢野監督の「秘蔵っ子」とも言える存在だ。

 入団1年目の春季キャンプからひと味違うところを見せていた。ブルペンで投球練習をしていた浜地のそばで、当時現役だった03、05年のV戦士・安藤が投げ始めると自ら投げるのをやめ、食い入るようにその投球を見つめ続けたという。

 普通なら他人の投球を見ても数球だけ。新人ならなおのことで、さすがに周囲から投球再開を促され、当時の久保二軍投手コーチ(現ソフトバンク二軍コーチ)も「あれは見過ぎだよね」と苦笑いした。しかし、これにも「そりゃ見るでしょ。憧れの人ですよ。普通にすごい!」と“反論”するなど、何かを吸収しようとする姿勢や貪欲さは当時から顕著だった。

 150キロを超えるようなスピードはないが、打者の手元で伸びてくる速球は一軍レベルと評価が高い。“憧れの人”でもある二軍の安藤育成投手コーチも「ブルペンで投げる瞬間、誰よりも大きい音を出すんですよ。ピチーン、ピチーンって。それだけ指にかかってるんでしょうね」と浜地には太鼓判を押す。

 すでにライバルの才木は昨季一軍で6勝、望月は同37試合に登板して大きく水をあけられた。浜地は「まだ一軍登板はないですけど、今季こそはという気持ちでいます。レベルアップして、まずは2月(春季キャンプ)に入りたい」と鼻息を荒くしている。