中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)に“不真面目のススメ”だ。

 投打の「二刀流」で注目され、4球団が競合した、ずばぬけた身体能力の持ち主であるとともに、その生真面目で努力家の性格も魅力の一つ。母校・大阪桐蔭の西谷監督をして

「根尾と話しているとどちらが大人なのか分からなくなる」と舌を巻くほどだ。

 しかし、その完璧主義すぎる性格から、来年1月の合同自主トレや2月の沖縄春季キャンプでのオーバーワークを心配する声が出ている。チーム関係者は「根尾の唯一、心配な点がやりすぎてしまうこと。高校時代もレベルの高い大阪桐蔭の中で誰よりも自分に厳しさを課して練習をやっていた。キャンプ中も率先して早出や居残り練習したり、休日返上したりしそうな性格だからね。力以上のものを出さないように、こちらからブレーキをかけないといけない」と危惧する。

 現在、練習は守備主体で取り組んでいるが、木製バットに慣れるため、毎日1時間半は振り込んでいる。その手にできた大きなマメに与田監督も仰天したほどで、別の関係者は「張り切るのはいいことだけど、張り切りすぎはよくない。正直、根尾の場合はちょっと不真面目にやるぐらいでちょうどいい。開幕前にケガをしたら元も子もない」と指摘する。黄金ルーキーにはムチを入れるどころか“馬なり”でちょうどいいようだ。