やはりスターを育てられるのはスーパースターしかいない!? 中日・松坂大輔投手(38)を、ドラフト1位入団した根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の“教育係”に推す声がチーム内から出ている。

 甲子園大会では非凡な身体能力を発揮した根尾。「二刀流」として活躍し、今年は高校野球で史上初となる2度目の春夏連覇に貢献したとあって、今後もファンや報道陣からさらに注目を浴びるのは必至だ。しかし、根尾にとってプロの世界は未知なもの。一挙手一投足を追いかけられて野球に集中できず、過剰にストレスをため込んでしまう可能性もある。

 そこで白羽の矢が立ったのが松坂だ。横浜高時代にエースとして君臨し、圧倒的な活躍で春夏連覇を達成。「平成の怪物」として鳴り物入りで西武に入団すると、高卒1年目から16勝をマークするなど、3年連続で最多勝に輝いた。2001年には沢村賞を受賞し、メジャーでも成功を収めるなど、名だたるスター選手の中でも群を抜く実績を誇っている。

 それだけにチーム関係者は「松坂ほど根尾の教育係として適任者はいない。プロ入り1年目はこういう考えでやっていたとか、ファンサービスやマスコミ対応など、いろんなスターの帝王学を根尾にきっちり叩き込んでやってほしい」と切望する。別の関係者は「根尾の方も、自主トレでもキャンプでもシーズン中でも、とにかくどこでも松坂を先生として、分からないことがあったら何でも質問した方がいい。吸収できるものは山ほどあるはずだから」と進言する。

 1年目から根尾が松坂のように成功できるかどうかは“松坂先生”の手腕にかかってきそうだ。