リーグ3連覇の立役者が大幅アップをゲットだ。広島の守護神・中崎翔太投手(26)が18日、マツダスタジアムで契約更改交渉を行い、4500万円増の年俸1億6000万円で更改。球団の日本人投手では最高年俸となった。

 今年はシーズン当初から抑えとして68試合に登板。4勝2敗32セーブ、防御率は2・71だった。球団史上2人目となる3年連続の胴上げ投手になったが、過去2年の防御率が1点台とあって満足していない。中崎は「(防御率)2・71ははっきり言うと良くない。抑えをやっている以上、防御率もチームで一番低い(数字)っていうのを言ってきましたし、昨年よりもだいぶ悪化した。納得のいく投球をできていない」と自分に厳しい。今季は育成上がりの鉄腕・フランスアがセットアッパーとして大車輪の活躍。一岡も安定した成績を残しており、守護神の座は決して安泰ではない。

「僕に足りない部分も多いですし、それ(自分が抑えを務めること)が一番チームにいいことなのか?というのがある」と心中を吐露する中崎は「みんなで競い合って、また(自分に)任せてもらえるように頑張るだけ」と険しい表情だった。

 しかし、趣味の競馬の話題になると表情は一変。23日には中山競馬場でGI・有馬記念(芝2500メートル)が行われるが「今年もしっかりとアップしたので、アップ分を当てたいなと思います」と話し、最後は笑顔で球場を後にした。(金額は推定)