ソフト石川 “投手二刀流”の悲哀

2018年12月15日 16時30分

今季フル回転した石川

 今季チームトップタイの13勝を挙げたソフトバンクの石川柊太投手(26)が、先発とリリーフをこなす“投手二刀流”の悲哀を訴えた。

 前半戦は先発ローテの柱として大活躍。後半戦はロングもこなせる救援陣の切り札としてフル回転した。そんな右腕の陰のモチベーションとなっていたのがスピードアップ賞だったという。「実は狙ってたんです。去年の段階から賞を取ろうと思っていたくらいで」

 スピードアップ賞とは、投手では無走者時の平均投球間隔の短かった選手が受賞できる特別表彰だ。石川はテンポの良さが武器の一つ。「相手打者も嫌がるし、味方の野手は感謝してくれる。自分としては投げ急いでいる感じもしてないので」。終盤は賞を意識して気持ち早く投げていたくらいだという。

 その結果、投球間隔は平均9秒台で、12球団でダントツとなった。しかし、なぜか同賞の獲得はならず。「後から知ったのですが、先発として120イニング以上か、リリーフとして50イニング以上という決まりがあったんです。投球間隔は12球団で1位だったんですが…。僕のように先発もリリーフもでは無理だったんですよ」

 石川はトータルで127回1/3イニングを投げているが、先発での投球回、リリーフでの投球回に分けると、いずれの規定にも届かず。同賞を受賞した西武・多和田の11・1秒を圧倒的に上回ったにもかかわらず、規定という壁の前に涙の選考外となった。

 契約更改も控えている石川だが、査定システム上、こちらもポイントだけを見れば評価は振るわない。ただ、球団フロントは「控え選手のレベルの高さが、うちのチームの強さを支えている」と話すなどユーティリティー野手の年俸面での評価は高い。

 いわば投手のユーティリティーの石川。査定ぐらいは評価してもらわなければ浮かばれない!?