巨人 契約更改を揺らす丸の巨額契約

2018年12月12日 16時30分

入団会見で背番号8を披露する丸。左は原監督

 広島から巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)の入団会見が11日、都内のホテルで行われた。背番号は原辰徳監督(60)が現役時代につけた「8」。今オフのFA市場で最大の目玉だった丸の去就は大きな注目を集めたが、同時に破格条件も取りざたされた。5年総額25億5000万円で来季年俸は4億5000万円。出来高も含めると総額30億円を超えるとみられ、巨額移籍の余波は巨人の契約更改をも直撃している。

 この日、丸は巨人と正式契約を結んだ後、原監督とともに入団会見に臨み「やってやるぞという前向きな気持ちです。早く野球がしたい」と晴れやかな表情で意気込みを語った。FA戦士が受ける重圧についても「皆さんの期待はヒシヒシと感じています。いざ試合が始まれば、そういったことは考えずに目の前のことに全力で入っていけると信じています」と力強く宣言した。

 丸獲得へ自ら出馬した原監督からも自然と笑みがこぼれた。「左の長距離砲がチームには必要」と松井秀喜、高橋由伸を引き合いに出し「彼らに勝っているのは守備力、走力」と大絶賛。すでに中軸を託すことを決め「いいコンディションで試合に臨んでほしい。数字、その他、望むものはありません」と全幅の信頼を寄せた。

 FA市場で超目玉だった丸を巡っては広島、ロッテとの間で激しい争奪戦が繰り広げられた。来季年俸は4億5000万円だが、出来高などを含めると5年総額は実に30億円超とも。久しぶりの大型契約は、もちろん既存選手たちにとって最大の関心事となっている。

 プロの世界では金額は選手の評価を表す指標のひとつ。エース菅野の今季年俸は4億5000万円で、主将・坂本勇は同3億5000万円。チームの中心選手の年俸を超えれば、チーム内のバランスも崩しかねないナイーブな問題だ。

 そのため、現在行われている来季の契約更改の下交渉は荒れ模様となったという。主力の生え抜き選手からは「なんで交渉の席に社長がいるんですか? 社長がいたら言いたいことも言えないじゃないですか。社長を外してくださいよ!」との声が飛んだほどだ。

 球団サイドからすれば、石井社長は12月1日付で編成本部長を兼務し、編成部門トップを預かる立場。「交渉の場にはちゃんと責任者がいた方がいいだろう」との配慮だったのだが、確かに選手にとっては重圧以外の何ものでもない。

 菅野の契約更改は後日行われる予定。複数年契約の坂本勇はこの日、1億5000万円増の来季年俸5億円でサインし、年俸ベースで見れば、4・5億円の丸を上回る形となったが…。

 5年ぶりのV奪回へ、原巨人に大きな戦力が加わったことは間違いない。チームはバランスを保ち、文字通り「一丸」となれるか――。(金額は推定)