楽天・田中は柳田&大谷の“いいとこどり”で覚醒

2018年12月10日 16時30分

 今オフの楽天は西武からFA宣言した浅村の獲得をはじめ、17選手(育成での再契約も含む)に戦力外通告するなど大幅な“血の入れ替え”を進めている。そんななか、生え抜きでさらなる飛躍を期待されているのが今年の新人王、田中和基外野手(24)だ。

 2016年ドラフト3位で入団し、1年目の昨季は出場51試合で打率1割1分1厘、1本塁打、2打点と低空飛行。それが一転、今季は105試合で打率2割6分5厘、18本塁打、21盗塁と開花した。もともと50メートルを5秒8の俊足と遠投125メートルの強肩を併せ持つ身体能力の高さはあったが、覚醒のきっかけはソフトバンク・柳田とエンゼルス・大谷の“いいとこどり”だ。

 支えてくれたのは今季まで二軍監督を務めた池山隆寛氏(52)。「(田中は)足の速さと肩の強さがあるし、パワーもある。左右関係なく大きいのが打てるのも今の時代では貴重。スイッチの柳田のよう。そういうパワーは秘めている」とルーキーイヤーから二人三脚で指導。足と肩を生かしつつも、小さくまとまらないよう柳田ばりのフルスイングを徹底させた。

 今季の田中は開幕一軍を果たすも4月5日に二軍落ち。そのときにメジャーで結果を残していた大谷のノーステップ打法を「やってみい、大谷打法や!」と勧めたのも池山氏で、田中は5月下旬に一軍復帰すると同26日のソフトバンク戦でバンデンハークから1号ソロを放つと6月1日のヤクルト戦まで5戦4発と大暴れ。以後はレギュラーに定着した。

 それでも田中に慢心はない。「シーズン中盤までは『明日も試合に出たい』という一心だけだったのに、終盤に新人王がチラついてから数字との闘いになって苦しくなってしまった。(来季は)数字はなるべく見たくない。とりあえずは試合に出続けるだけです」。来季のフル出場は最低限の目標だ。

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