中日からドラフト1位指名された根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が7日、他の新入団選手5人とともにナゴヤドームや選手寮などの施設を見学し、いきなりリーダーシップを発揮した。新人全6選手の初顔合わせとなり、お互い緊張して張り詰めた空気が漂っていたというが、最年少ながら場を和ませたのが根尾だ。ナゴヤ球場のグラウンドを見学中に同5位指名・垣越建伸投手(18=山梨学院高)におもむろに軽くジャンプしながら肩と肩をぶつける“ショルダーアタック”をお見舞い。さらに同4位・石橋康太捕手(18=関東第一)には手のひらで背中をバンと叩いて周囲を笑わせた。その意図を根尾は「遠慮がちな人がいたので自分と一緒にしっかり見ようなという感じでやった」といたずらっぽく笑った。

 新人最年長ながらシャイな性格の同2位・梅津晃大投手(22=東洋大)は「まだ自分から話しかけたりできなかったので、自分が一番硬かったのかな。根尾君から『寒いですね』と話しかけてくれた。マスコミも根尾君(狙い)が多いので、しっかりとそこはリーダーシップを根尾君に取ってもらいたいですね」と根尾にげたを預けた。

中田スカウトディレクターは「今日でもやっぱり根尾が一番、雰囲気とかオーラを持っていた。これはつくってできるものではない。自然と全体から醸し出ているもの。リーダーシップは新人の中だけでなくて、いずれは将来のドラゴンズを背負うようになって発揮してくれるはず」と期待を寄せた。