阪神の外国人補強に難題発生だ。最下位からの脱出を目指すこのオフは、ロサリオ、マテオ、モレノの助っ人3人をクビにする大ナタを振るった。ただ、新助っ人に関しては中継ぎ候補のピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツFA)と合意間近というだけ。守護神のドリスとは「こちらは適正な評価をしていると思っている。一旦(保有者名簿)を外さざるを得ない」(谷本球団本部長)と来季の年俸をめぐって交渉が難航している。  大枚を叩いてきた過去に比べ、今オフは助っ人にも“シビア”な目を向けている状況だが、チーム関係者は「藤原新オーナーは補強にそこまでお金をかけない方針。若手にはチャンスになるが、来季の戦力的に本当に大丈夫なのか…。パ・リーグ最下位の楽天はかなりの大補強をしている」(チーム関係者)とあまりの節約ぶりに心配顔だ。  そんななか注目となるのが日本ハムを自由契約になるブランドン・レアード内野手(31)と、同じく中日を退団するオネルキ・ガルシア投手(29)だ。「レアードは巨人が手を引いて獲得できるチャンスがあるはず。年俸が高いと言ってもロサリオよりは安いはず。ガルシアも元がそこまで高くないので複数年を提示すればいけるかもしれない。先発として2桁勝利が計算できる」(球団関係者)と実績組のダブル補強を望む声が上がっている。  ここ数年は助っ人補強に泣かされている阪神だが、果たして…。