ヤクルト山田の評価 球団サイドと認識にズレ?

2018年11月29日 16時30分

3度目のトリプルスリーを達成した山田だが銭闘は必至だ

 オフは波乱の予感だ。今年、日本プロ野球では史上初となる3度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)の快挙を達成したヤクルトの山田哲人内野手(26)の契約更改が注目されている。年俸の大幅な上積みが見込まれるが、山田哲と球団サイドとの“思惑”は少し違うようで…。

 昨年の球団ワースト記録を更新する96敗での最下位から、今年は2位へと大躍進を成し遂げた。そんなチームで大車輪の働きをしたのが、チームの主軸を打った山田哲だ。打率は3割1分5厘、34本塁打、89打点。33盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した。

 また2年ぶり3度目のトリプルスリーも達成。それもあって契約更改では現在の年俸2億8000万円からの大幅アップが予想される。ただ、現段階で山田哲と球団とでは隔たりがあるようだ。関係者の話を総合すると、球団サイドは昨年の年俸3億5000万円を基本線にしている模様だ。

 昨年は山田哲がプロ入り自己ワーストの打率2割4分7厘と不振を極めた。チームも最下位に沈んだだけに山田哲は7000万円減の2億8000万円プラス出来高でサイン。そのこともあって、球団サイドとしては2度目のトリプルスリーを獲得した2016年と同様の評価をしたいという。

 ただ、山田哲は少なくとも1億円アップの年俸3億8000万円を考えているようだ。ヤクルトは巨人やソフトバンクといった資金力が豊富な球団とは言えない。基本的には「ない袖は振れない」という姿勢を貫いているため、両者の溝は簡単には埋まりそうにない。

 ヤクルト関係者は「契約更改の席で球団は、山田に一昨年も昨年も『打撃のタイトルを取れ』と言っていると聞いている。トリプルスリーはすごいことだけども、球団は『トリプルスリーはタイトルではない』という考え方だからね」と声を潜める。

 今年、山田哲が獲得したタイトルは盗塁王のみ。トリプルスリーには一定の評価をしつつも「大幅増」の要素にはなり得ないという。今年を振り返り「(自分の成績には)満足しています。来年は気持ちを切り替えていこうとは思っていますけど」と話した山田哲。果たして自身が描く大幅アップに届くのか、注目だ。