広島は19日、鈴木誠也外野手(24)が来季から背番号「51」を「1」に変更することを発表した。背番号「1」は2013年限りで引退した前田智徳氏以来となる。また、松山竜平外野手(33)は「44」から「55」、曽根海成内野手(23)は「59」から「00」に変更となることも発表された。

 この日、マツダスタジアムを訪れた鈴木は「うれしいです。カープの中では伝統のある数字なので、つけられるということはすごくありがたい」と素直に喜んだ。

 鈴木球団本部長は「(1を)背負えるのは誠也しかいない。(最近)3年間の中で休みもあったけど、しっかりした働きはしている」。また、前田氏にも事前に話を済ませていたといい「『僕が決めることじゃないですよ』と言っていたけど、重みのある番号。いずれ誰かがつける機会があればと思っていた」と語った。

 あくまで「背番号で野球をするわけではない」と話す鈴木だが「周りからの期待というのは大きくなると思うので、それに応えられるように今からしっかりやっていけたらいい」と力を込める。一方、責任感もこれまで以上に強くなった。「成績がダメだったら(背番号を)変えられるのは仕方がないことなので、この背番号をずっとつけていられるようにできたら」。“天才”と呼ばれた前田氏に負けじと打で貢献するつもりだ。

 そんな鈴木はこの日、シーズン終了後に受けた右足首のボルトを外す抜釘(ばってい)手術の患部の抜糸を行った。「11月の間はあまり動けなかったので12月はしっかり動いて鍛え直します」と宣言。今後はリハビリを続け、年内にも打撃、ランニングといった練習再開を目指す。