新生与田中日が“星野流”大トレード断行か

2018年11月20日 16時30分

星野イズムを受け継ぐ与田監督

 6年連続Bクラスからチーム再建を目指す中日・与田剛新監督(52)が“星野イズム”を踏襲した大型トレードを画策している。星野監督時代には数々の血の入れ替えが断行されてきたが、当時を想起させるトレードを示唆する指揮官の発言に、ナインは今から戦々恐々としている。

 オリックスからFA宣言した西らの補強について、与田監督は「欲を言えば切りがない。僕の思いは球団の方には伝えているけど、できることできないことがある。マネーゲームに参加するのは難しいところもある」とFA選手の獲得には白旗を掲げる。しかし、トレードについては「春のキャンプを見て(中日に必要な選手かどうか)見極めた後なら十分ある。チームが強くなるためなら迷わず、どんどんやるよ。シーズンに入っても7月まではいつでもできるしね」と示唆している。

 大型トレードといえば、中日、阪神、楽天で監督を務めた故星野仙一氏が有名だ。中日監督に就任したばかりの1986年オフには、いきなりロッテ・落合に対し、牛島、上川、平沼、桑田を放出する1対4の超大型トレードを断行。第2次政権でも97年オフに大豊と矢野を放出し、阪神の関川、久慈を獲得。いずれの補強でもチームの底上げに成功し、その後は優勝に導いた。

 まして与田監督にとって星野氏は、中日入団時の監督で、楽天にもコーチとして招聘してくれた“恩師”。それだけにトレード補強に関して指揮官は「可能な限り追い求めていく。一つの枠をどう生かすか各ポジションの人数のバランスも考える。他球団とのことなので簡単なことではないけど、できることをやっていく中で、あとはウチの選手がどうするかを見ていかないといけない。(トレードに出した選手が)環境を変えることでチャンスが出てくるかもしれないしね」とあくまで本気モードだ。

“実戦主義”を掲げる与田監督は、すでに秋季キャンプでシート打撃を敢行。さらに北谷、読谷に分けている沖縄春季キャンプを来年は北谷に集結させての合同キャンプインとし、第1クールから紅白戦を行うプランも練っている。

 2月下旬以降のオープン戦を待たずに与田監督ら首脳陣からトレード要員に指名されてしまう可能性もあるだけに、ナインの間からは「やばいですね。春のキャンプからどんどんアピールしていかないと中日に残れない」と戦々恐々とする声も上がっている。

 闘将イズムを継承した与田監督は強竜復活のために星野氏ばりの「血の入れ替え」は辞さない構えだ。