日米野球で大活躍したソフトバンク・上林誠知外野手(23)が16日、“無休トレ”を宣言した。

 今季は開幕後レギュラーシーズン、ポストシーズン、侍強化試合、日米野球と計163試合に出場。過密日程でハードなメジャーリーグのレギュラーシーズンでさえ162試合。疲労困ぱいの中、日米野球では唯一の全試合安打をマークするなど最多10安打を放った。

 今年NPBで誰よりもゲーム数をこなした男は、心地よい疲労感を残しながら「ヘタクソなので休めない」とキッパリ。メジャー軍団との戦いを終え帰福すると、休む間もなくヤフオクドームに直行した。さすがに「体が言うことを聞かなかった(笑い)」とロッカーの荷物整理のみで引き揚げたが「もちろん明日からはやりますよ」と、オフの無休トレを宣言。
「体重も筋肉量も足りない。今シーズンの体重は85キロくらいだった。理想は90キロ台で、来年は88キロくらいで戦い抜きたい」と肉体改造をメインに取り組むつもりだ。

 さらなる飛躍の先に2020年東京五輪がある。日米野球では日本代表・稲葉監督が報道陣に「彼の活躍を取り上げてほしい。もっともっとしゃべらせてあげてほしい」と異例のお願いをした。これに上林は「全然しゃべってるんですけどね。まあ、そういうイメージを持たれているのは、活躍のインパクトが足りないから。まだまだということです」とアピール不足と捉えている。「みんな、なんでコイツが代表に選ばれるんだろうと思っているはず。また来年、結果を残せるように頑張りたい」と侍での“地位向上”を誓った。