広島がドラフト1位・小園海斗内野手(18=報徳学園)と9日、神戸市内で契約交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い、年俸800万円(推定)で仮契約した。金額を見て「びっくりしました」と笑顔を見せた小園は「実感が徐々に湧いてきた。自分は守備が得意なんで日本を代表するショートになりたい」と決意を新たにした。

 守備で憧れているのはソフトバンク・今宮だ。「ボールまで足の使い方、送球の形ができていてきれい。映像を見て自分で考え、参考にしています」という。将来的にはゴールデン・グラブ賞を目標とし「プロでずっとやりたかったし、最高の賞と思っていた。小6くらいから分かっていました。選ばれるような選手になりたい」と目を輝かせた。

 ショートの深い守備位置からの動きを得意とする小園だが、プロですぐに通用するとも思っていない。「まだ高校生レベル。プロは打者の足もあるし、今のままでは無理なんじゃないか。考えていかないといけない」。意識の高さも一級品。赤ヘルにまた一人、守備の名手が誕生するかもしれない。