【日本シリーズ】工藤ソフトB “完全アウェー”マツダスタジアム攻略へ先制パンチ作戦

2018年10月23日 16時30分

アウェー対策に余念がない工藤監督

 下克上でのクライマックスシリーズ(CS)突破を果たしたソフトバンクの工藤公康監督(55)が22日、打倒・広島のカギとして“プレーボール直後の先制攻撃”を掲げた。過去に頂点に立った2度の日本シリーズとは異なり、今回は敵地・マツダスタジアムでの幕開け。“完全アウェー”を強いられる鷹の指揮官は1回表の先制点にこだわっている。

 歓喜のCS突破から一夜明けた。今や短期決戦の鬼と化した工藤監督は、次なる目標である下克上での日本一に向けて、マツダスタジアムの“完全アウェー化”に要注意マークをつけた。

「広島の球場の雰囲気というのがある。あの雰囲気に負けないようにやるのは大変だと思う。(DeNAと日本シリーズを戦った)去年も横浜で選手がビックリしていた。僕も3年間いたけど、あんな雰囲気だったことはなかった。それが広島はもっとすごいかもしれないからね」

 昨季は地元でフィーバーを巻き起こしたDeNAと対戦。交流戦とは比較にならない声援に圧倒された。セ・リーグの3位球団にヤフオクドームで連勝。力の差を見せつけながら、いざ敵地に移ると1勝2敗と負け越した。ヒートアップ間違いなしのマツダスタジアムでの対戦が難関となる可能性はある。それに加えて今回は敵地スタートの不安もある。指揮官として2度のシリーズ進出で2度とも日本一となったが、いずれも本拠地・ヤフオクドームからのスタートだった。

「準備もしっかりできるし、当然、本拠地から始まったほうがいいというのはある」。マツダスタジアムで強烈に出はなをくじかれれば厳しい戦いとなりかねない。

 そこで工藤監督が突破口として見いだしたのが、1勝のアドバンテージをはね返して最強打線・西武を打ち破った“CS方式”の先制攻撃だという。CSファイナルステージで4勝を挙げたうち3試合で奪うことができたのが、先攻チームとしての「1回表の先制点」だった。

「勝つことができたから言うことができるが、初回に点を取れば優勢になる。メットライフドームの応援もすごかったが、力を発揮することができた。ああいうことができると、ベンチ全体の雰囲気が良くなる。よし、攻めるぞとなる」

 一度でも相手のペースになると、球場のムードも含めた相手の勢いにのみ込まれてしまう。シーズンでメットライフドームで勝てなかったのは、いきなり先発陣が強烈な先制パンチを食らったことが原因だった。逆に、1回表から早々に点を奪っていけば、主導権を握って優位な状態で戦うことができる。

「初回の攻撃は大事にしている。先発投手の立ち上がりは、いい人も悪い人もいるが、なかなか直せるものではないということもある」と工藤監督。CSで1、2番を頻繁に入れ替えたように、広島相手でも対戦投手に応じたオーダーを組み先制パンチを狙うつもりだ。

 2年連続日本一へ。セ王者・広島との決戦の日は刻々と近づいている。