【パCS】伊原春樹氏「試合の流れに水差した5分以上のリプレー検証」

2018年10月22日 16時30分

リプレー検証の結果、アウトの判定が覆らずにぼうぜんとする秋山(背中)

【伊原春樹 新・鬼の手帳】<ソフトバンク6-5西武(21日)>このシリーズではソフトバンクが投打に西武を上回っていた。先発の高橋礼はルーキーながら素晴らしい投球だった。あれだけ下から投げられるとタイミングが取れない。スピードがあるし、遅いカーブもある。下から浮き上がってくるからフライばかりになる。ボールが来たと思ったら遅れてしまうんだ。初回の秋山、源田、浅村をフライに仕留めた場面が象徴していたね。2点取られはしたけど、これからが楽しみな投手だ。

 ソフトバンクは初回、無死一、二塁から、グラシアルが初球でまさかのプッシュバントを決めた。一塁手も二塁手も何が何だかわからなかったんじゃないか。最高のバントが柳田を勢いづけ、満塁から走者一掃の二塁打。このシリーズも当たっていたし、山川と比べて4番の差が出た。

 西武はシーズン中、あれだけ打った秋山が苦しみ、山川も物足りなかった。第1戦で菊池がもっといい投球ができていれば流れが変わっていたかもしれない。厳しい戦いをしてリーグ優勝したのに日本シリーズに行けないなんて、私も経験があるけどむなしいものだよ。

 この日の試合で気になったのはリプレー検証に時間がかかったことだ。5回、秋山の盗塁死でリクエストとなった場面。5分以上かかるなんて冗談じゃない。西武が流れを止められただけでなく、試合そのものに水を差した。今後の課題として取り組んでもらいたい。

 ソフトバンクは2年連続で日本シリーズに進出。セ・リーグは広島が3連覇したが、昨年はシリーズに出られなかったじくじたる思いがある。今年こそは、という気持ちが強いはずだ。広島が上かな、とは思うが、いい戦いになるだろう。(本紙評論家)