【パCS】涙の敗戦 辻西武来季雪辱へチーム崩壊阻止! 浅村、炭谷ら流出危機どう乗り切る

2018年10月22日 16時30分

辻監督は試合後のあいさつで涙を流した

 10年ぶりのリーグ優勝を果たした西武が21日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦に5―6で敗れ、2位のソフトバンクに下克上を許した。辻発彦監督(59)は試合後、涙で敗戦をわびたが、西武の差し迫った課題は「チーム崩壊の阻止」。今オフは菊池雄星投手(27)、浅村栄斗内野手(27)ら投打の柱を中心に複数選手の流出危機が迫っており、予断を許さない状況となっている。

 今オフはエース・菊池のメジャー挑戦、主将・浅村の国内FA権取得、海外FA権を保持している炭谷銀仁朗捕手(31)の動向と、これまでチームの根幹を形成してきた中心選手3人が同時流出する可能性がある。これに現在の起用法に不満を持つ2014年の本塁打王、エルネスト・メヒア内野手(32)が万が一、3年契約を破棄し移籍志願を打ち出せば、大物4人が一斉流出するという前代未聞のチーム崩壊が起きる。

 試合後、居郷球団社長は既定路線となっている菊池のポスティング移籍について「彼の夢なので球団としても快く応援してあげたい気持ち」と容認姿勢を表明。菊池は「今後のことは僕の判断で決められることではないですし、まだ決まってないです」としながら「9年間を振り返ると、いろいろなことがありましたから。そういうのを振り返りながらロッカーの整理をしてきました」と惜別の思いを語った。

 主将・浅村は「終わったばかりなので今どうこうはない。ただ、自分の野球人生もありますし。まずはライオンズの球団の方と話をして、それからゆっくり考えたいなとは思います」と熟考の構えを強調。しかし、水面下ではオリックスと楽天の間で激しい綱引きが繰り広げられているとも言われ、これに条件勝負のソフトバンクなどが加われば条件は「年俸7億円の5年契約」までつり上がる(本紙既報)とも予想されている。

 また若手の台頭を背景とした10年ぶりのリーグ優勝の陰でその割を食った炭谷、メヒアは現場の起用法に不満を持っており、移籍の道を模索している。

 昨年取得した海外FA権を保持する炭谷は「まだ球団と話をしていない。もちろん13年間やってきたし選手みんなが好き。いろいろ考えることは多い」とチームへの愛着を語りながら、森友哉捕手(23)の育成シフトが来季以降も加速していく状況を悲観してもいる。

 そして、新本塁打王・山川の台頭で完全に居場所を失い「5億円の代打」という不良債権に成り下がっているメヒアも平等なチャンスが与えられない現状を悲観している。3年総額15億円の契約の2年目が終わったばかりだが、状況によっては「残り1年の契約を破棄して他球団への移籍を球団に打診しかねない」(チーム関係者)とも懸念されている。

 いずれにしても、この難局を調整するのは来年1月1日付で球団初のGM就任がこの日、発表された渡辺久信シニアディレクター(SD=53)。「浅村の引き留め交渉が最初の大仕事」と言われる同SDが4人にどんな優先順位をつけ、その手腕でこの難局を乗り切るのか、周囲は注目している。