【パCS】ソフトバンク柳田 逆方向への“驚弾”は子供たちにささげる一発

2018年10月21日 11時00分

初回、先制2ランを放ち先発の東浜(左)らに迎えられる柳田

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦(20日、メットライフドーム)、2位・ソフトバンクが1位・西武を8―2で下し、3勝2敗(優勝アドバンテージ1勝を含む)とし、2年連続の日本シリーズ進出へ王手をかけた。

 初回二死一塁から4番・柳田がCS1号となる先制2ラン。145キロの外角高めをしばき上げるように強振すると、高く舞い上がった打球は獅子党が陣取る左翼席に消えた。スタンドのファンから驚嘆の声が上がった一撃を、柳田は「リラックスして力を抜いてカチ上げた。(打球が)上がりすぎたけど入ると思った。いい打ち方、いいスイングができた」と涼しい表情で振り返った。

 久々の感触だった。CSで安打は出ていたが、本塁打はレギュラーシーズンの5日のオリックス戦以来。試合後、達川ヘッドコーチが「ウチの4番に一発が出たのが大きい。やっぱり、柳田の場合はホームランが出るか出ないかで違うからのぉ」と話したように、チームにとっても待望のアーチだった。

 ポストシーズン7試合目でようやく飛び出したCS1号は、かっこよすぎる“有言実行弾”だった。柳田は今季から自身の本塁打に連動して、恵まれない家庭環境にある子供たちを支援する特定非営利活動法人への寄付をスタート。「ホームランを打つことと、子供たちへの支援を連動させることで大きなモチベーションになる」という言葉通り、シーズンではキャリアハイとなる36本のアーチをかけてきた。

 1本塁打につき寄付は30万円で、すでに目標額の1000万円をクリアしているが、ポストシーズンも対象となる。「寄付って、CSのホームランも含まれてましたよね。あちゃ~、子供たちのためにもっと打たんといかんかった(笑い)」。短期決戦で鷹の4番として勝負に徹する中で、これ以上ないモチベーションを思い出した。「よっしゃあ、今日はみんなにホームランをプレゼントしよう!」。第1打席で飛び出した有言実行の一発。球界を代表するスターとなった男の真骨頂だった。

 オフには「子供たちに会いに行きますよ。『欲しい物をこれで買ってね』って直接伝えに行きます。もちろんお忍びでね」と、サプライズ訪問を予告している。再び本塁打量産の気配が漂ってきた。