パCSクライマックスステージ第3戦(メットライフドーム)は19日、リーグ2位からの「下克上日本一」を目指すソフトバンクが西武に15—4で大勝。対戦成績を2勝2敗(アドバンテージ1勝を含む)のタイに戻した。

 この試合で先制3ランを含む3安打、CS最多タイの6打点と大活躍した上林が、試合後に吉兆話を明かした。「(活躍できたのは)ハセさんとキャッチボールしたからですね。初戦で相手してもらって(2点適時三塁打)打ててたんで、ハセさんに『お前、昨日打ってないからやるぞ』って言われて、やったら打てました」。この日、セカンドアップのキャッチボール相手を長谷川勇が誘ってくれた。ベテランには、第2戦で4タコに終わった上林を気遣うと同時にリラックスさせる狙いがあった。

 試合後、上林は「明日もお願いしたら『当たり前やろ!』と言われました。気を使わずにプレーできる環境を作ってくれる。本当にありがたいです」と、かつて首位打者に輝いた偉大な先輩の陰ながらのアシストに感謝していた。