【セCS】広島の劇的勝利呼んだ! 女神・安室さん

2018年10月19日 16時30分

お立ち台で抱き合う新井(左)と菊池

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦が18日、マツダスタジアムで行われ、1位の広島が3位・巨人に4―1で逆転勝ち。アドバンテージの1勝を含め対戦成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出へ王手をかけた。1点を追う8回、新井の同点打、菊池の決勝3ランで一気に試合を引っくり返す劇的勝利。舞台裏でも盛り上がっていたようで…。

 会心の勝利だった。6回までは相手先発・田口の前にわずか1安打でゼロ行進。7回も2番手・畠に三者凡退を喫し、0―1で迎えた8回に一死走者なしから緒方監督が3者連続代打で勝負に出た。「(畠との相性は)右打者の方がいいんだけど、それまでの内容もあったし、一人走者が出れば流れが変わるかな」。1枚目の西川こそ三振に倒れたものの、次の松山が四球を選び二死一塁。すると切り札の新井が登場した。

 今季限りでの現役引退を表明しているベテランは、代走の上本が二盗を決めた直後に左翼線へ同点の適時二塁打をはじき返した。「すごい大歓声をいただいたので気持ちも上がった。ベンチのみんなも喜んでくれてよかった」と新井。さらに田中の四球を挟んで菊池が勝ち越しの3ランを左中間スタンドに放り込んで勝負は決した。

 前日の初戦を横綱相撲で制し、アドバンテージの1勝を含めてリードは2勝。それでも気を緩めることもなく、ゲンまで担いだ。試合前に鈴木、野間、安部ら主力選手が臨んだ早出特打の際に流れていた安室奈美恵さんのナンバーで構成されたBGMもその一環だった。

 打球音に混じって流されていたのは「Baby Don’t Cry」や「FUNKY TOWN」「Fⅰght Together」「SO CRAZY」…。チーム関係者は「今年、安室ちゃんの曲を流すときはかなり勝率がいいんです。今日も大事な試合ですから」と事情を明かす。球団初のリーグ3連覇への重圧かマジック1となってから2連敗して迎えた9月26日のヤクルト戦でも、試合前練習で使用されたBGMはこの日と同じ“安室名曲選”。試合も10―0の完勝で優勝を決めた。

 緒方監督もテンションを上げることに余念がなかった。練習開始前に球場の監督室で見入っていたのは米大リーグ、ア・リーグ優勝決定シリーズのアストロズ対レッドソックス。「ちょっとチャンネルを変えた隙に試合展開がまるっきり変わっている。あれこそ目が離せない本当の勝負。見ていて興奮する」と劇的な試合へのイメージを膨らませていた。

 指揮官は目先の試合の復習と予習に加え、先を見据えてパのCSも全試合を録画してチェックしている。備えあれば憂いなし――。2年ぶりの日本シリーズ進出、さらには34年ぶりの日本一に向けて抜かりはない。