パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦が17日、メットライフドームで行われ、3位のソフトバンクが1位の西武に10―4で快勝。対戦成績を1勝1敗(アドバンテージ含む)のタイとした。ソフトバンクは4回に1番で抜てきされた川島慶三内野手(35)が逆転2点適時打を放つなど、一挙5点を奪って菊池を攻略。狙い通りの先勝にも工藤監督は「ここからだと思う。先を見ずにやっていく」と気を引き締めた。

 川島とともに菊池攻略に一役買ったのが、この日「8番・遊撃」で先発出場した西田哲朗内野手(27)だった。菊池から価値ある2出塁。4回には大量得点の足がかりとなる右前打を放つ活躍を見せた。実は本人も仰天の起用だったそうで、試合前は「僕、雄星との対戦成績20打数1安打なんですよ。しかも、その1本はセーフティーバント…」と告白。得意意識はまったくなかったが「同級生で『雄星世代』。なんとか打ちます!」と燃えていた。

 当初、首脳陣はシーズン終盤に故障離脱した今宮の代役で穴を埋めていた高田の起用を検討。だが、直前で相性を度外視して打撃の状態や体調面を考慮して西田に変更したという。

 コーチ陣の眼力が雄星攻略につながった。