与田新監督で再出発目指す中日 森GM就任が見送られたワケ

2018年10月16日 16時30分

就任会見に臨んだ与田監督

 中日の与田剛新監督(52)が15日、名古屋市内で就任会見を行った。3年契約で年俸は1億円(推定)。「23年ぶりにドラゴンズ、名古屋に帰ってくることができて非常に光栄。私をプロ野球選手にしてくれた球団だけに一生忘れることはない。何か強い縁というか運のいい男だなと思う。地域の皆さんと一緒に戦っていきたい」と決意を語った。中日入団時の監督で、楽天にもコーチとして招聘してくれた故星野仙一氏の闘将イズムを継承する意気込みで「星野監督は常々、選手が最優先。とにかくじっくり見ろと、おっしゃっていた。(闘争心は)僕は星野さんの10分の1もないですけど、これは仕事ですから責任がある」。6年連続Bクラスに低迷するチームの再建に意欲を燃やした。

 一方、森前監督がシニアディレクター(SD)に就任したことも発表された。トレードや外国人、アマチュアなど補強面に関しての情報収集を行うが、決定権は持たない。西山球団代表によると「SDは私と監督に、いろいろなアドバイスをくれる(存在)ということ。(全権を持って)支配するということではない。協力をしてもらうということ」と、あくまで相談役であることを強調した。

 当初は編成部門トップのGMに就任するはずだったが、白井オーナーが“待った”をかけたという。球団関係者によると「オーナーは『落合GMでさえ失敗したのに、またGMに就かせるのは、いかがなものか』と白紙に戻したようだ。それにSDであっても『とにかくコーチ人事や選手の獲得など今後は与田の望むようにやらせて、決して森監督らが押しつけたりしないように』と厳命している」と漏らす。

 2016年には落合GMとのバトルが表面化した谷繁監督がシーズン途中に解任される事態があった。あの二の舞いはごめんとばかりに竜の総帥が先手を打った形だ。