西武の山川&多和田コンビが今季2度目の「月間MVP同時受賞」の快挙 沖縄出身を猛アピール

2018年10月16日 13時00分

月間MVPを受賞した山川(左)と多和田

 16日、日本野球機構(NPB)は9、10月の「日本生命月間MVP賞」を発表し、西武の山川穂高内野手(26=28試合で打率3割3分3厘、11本塁打、28打点)、多和田真三郎投手(25=4勝0敗、防御率1・54、1完投1完封)が3、4月度以来、揃って2度目の受賞を果たした。沖縄県勢としてはもちろん、同一コンビが年間で2度、月間MVPを同時受賞するのは初の快挙となった。

 沖縄・中部商、岩手・冨士大を通して先輩後輩関係である「うちなーの星コンビ」は「一番大事な時にしっかり打てたことをうれしく思います」(山川)、「自分も同じく大事な時期にしっかり勝てたのがよかった」(多和田)と息の合ったコメント。9月、ソフトバンクとの天王山6試合で計5本塁打、10打点を挙げた山川と終盤勝負どころで日本ハム戦3連勝を含む4勝を挙げた多和田の活躍がチームのリーグ優勝を引き寄せたことは間違いのない事実として歴史に残った。

 両者はさらに今季のパ・リーグの本塁打王(山川=47本)、最多賞(多和田=16勝5敗)というタイトルもダブル受賞しており故郷・沖縄の野球少年の夢と希望になっている。山川はこの場を借りてシーズン中から温めていた思いを一気にこう吐き出した。

「(メディアには)沖縄ということをもっとアピールしてほしいです。沖縄(の野球人)は確実にナメられています。良くも悪くも、争いにすごく弱いと思うので。沖縄出身の野球選手で活躍した人は少ない。ボクの解釈では争いごとがあったら譲る精神が沖縄にはあるんで。そこには戦争の影響もあると思う。ただ(スポーツでは)そうではいけないと思っている。サブロー(多和田)と二人で優勝争いに勝ったとか月間MVP争いに勝ったというのは、ボクはすごく誇りに思います。投手では(昨年最多勝の)東浜さん、新垣さんといった先輩方が先頭にいるんですが野手ではボクが先頭に立ちたいなと思っている。これを何年も続けないといけない。沖縄出身で活躍する。大きな目標です」

 山川の中に厳然とある沖縄の抱える歴史的背景とプロ野球選手への偏見。それを自分が変えていきたいという強い意志がそこにはある。