阪神は13日の今季最終戦となった中日戦(ナゴヤドーム)を延長の末に3―2で競り勝った。1点を追う9回に相手の暴投で追いつくと、延長11回に中谷が勝ち越し打を放った。

 今季を62勝79敗2分けで終えた金本監督は「選手たちはよくやってくれたが、僕の力及ばずで申し訳ない」と改めて謝罪した。

 指揮を執った3年間では若手を積極起用。大山、糸原、小野、才木ら若手が一人前になりつつあるだけに「朝練も付き合ったりした選手たちが来年以降、芽が出て花を咲かせてくれないと、僕まで悲しくなる。きれいで、すごい花を咲かせてほしい」とエールを送った。

 自身の後を受ける新監督やコーチへの助言を問われ「次の首脳陣はその考え方と方針のもと、やっていけばいい。だいぶ育成は終わったので、そろそろ補強で勝たれたほうがいいと思います」と最後は笑いを誘う“鉄人節”で締めた。

 球団は後任を矢野二軍監督に一本化。この日、揚塩社長が宮崎入りしてフェニックスリーグで指揮を執る矢野二軍監督に正式要請したとみられる。