Gの主砲がクライマックス・シリーズ(CS)突破へ猛デモだ。巨人・岡本和真内野手(22)が12日、ジャイアンツ球場で行われた全体練習で驚がくの“バックスクリーン破壊弾”をぶっ放した。

 打撃練習の終盤、G球場に突如「ドーン!」という破壊音とともに「おぉ~っ」と驚きの声が上がった。和製大砲が放った中堅方向への打球は軽々とフェンスを越え、そのまま高さ15メートル付近のスコアボードを直撃。8番打者の名前が表示される電光パネルにはポッカリと穴が空き、内部がむき出しに…。パネルを覆うガラスも砕け散り、破片が滝のようにグラウンドへ降り注いだ。

 推定160メートル弾に、中堅を守っていた立岡宗一郎外野手(28)も、ただただ打球を見送るしかなく「初めて(打球を追うのを)あきらめました」とビックリ。球場スタッフはホウキとチリトリを手に、急きょ清掃作業に追われたが、その後も岡本は淡々と快音を連発した。

 岡本は9日の阪神との最終戦(甲子園)で2打席連続アーチを放ち、プロ野球史上最年少での「打率3割、30本塁打、100打点」を達成。13日から始まるヤクルトとのCSファーストステージ(神宮)に向けて好調をキープしているようだ。本人は「試合で打てるように頑張ります」とあくまで控えめにコメントしたが、“本番”でも主砲のバットは火を噴くのか、注目だ。