日本ハムが11日、今季最終戦となるロッテ戦(札幌ドーム)に5―4で勝利し、13日から行われるCS・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)へ弾みをつけた。

 試合は初回に2点を失ったものの、直後に中田と田中賢の適時打などで3点を挙げ逆転。最後は2年目左腕の堀瑞輝(20)が締めて逃げ切った。試合後、堀は「先頭打者に四球を与えてしまい焦りましたが、3人で終わらせられて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

 記念すべきプロ初セーブを挙げた堀だが、この日の登板内容にはそれ以上の収穫があった。高橋憲投手コーチは「最後に対戦した藤岡との打席では柳田を意識して投げた、と本人は言ってたよ」とソフトバンクの主砲・柳田を想定した投球の組み立てをしていたと明かした。

「堀はまだ柳田と対戦したことがないし、同じ左打者を仮想敵としたんでしょう。あの場面でも冷静に自分から判断できるのは大したもの」と太鼓判を押す同コーチ。堀は対西武3試合を含む、ここまでの救援登板4試合で失点0と安定した成績を残しており、柳田攻略の秘密兵器となりそうだ。