ソフトバンクは1日、本多雄一内野手(33)が今季限りで現役を引退すると発表した。今季は開幕スタメンに名を連ねたが、5月末に不振で二軍降格。ここまでの成績は、プロ入り後最少の32試合、打率2割4分7厘、1本塁打、8打点にとどまっている。

 鹿児島実、三菱重工名古屋を経て、2006年大学・社会人ドラフト5位で入団。2年目にレギュラーに定着すると10、11年には盗塁王を獲得。13年は日本代表としてWBCにも出場した。プロ13年間の通算成績は1312試合、打率2割7分6厘、15本塁打、347打点、342盗塁。俊足に加え、2度のゴールデングラブ賞を獲得した堅実な守備とシュア打撃が持ち味だった。

 先月中旬にも「気候や日によって首の状態は違う」と、12年に発症した慢性的な首痛に現在も悩まされ続けていることを明かしていた本多。福岡出身で「ポンちゃん」の愛称でファンから愛された男がグランドに別れを告げる。

 なお、球団は5度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献した本多に、将来的な指導者候補として期待を寄せている。