広島の守護神・中崎翔太投手(26)が26日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で9回から2番手で登板し、3者凡退に仕留めて3年連続で胴上げ投手となった。

 10―0の大量リードでの登場だったが、先頭・坂口を二飛、途中出場の上田を三飛に打ち取り、最後は山田哲から137キロのスライダーで空振り三振を奪った。中崎は「最後は三振を狙っていた。その瞬間は(頭が)真っ白ですね」と興奮気味に話した。

 今年は64試合に登板し4勝0敗30セーブ。防御率は2・57で1点台だった昨年、一昨年より数字を悪くしたが、失点しても勝ち越しだけは許さない投球を続けており、信頼度は抜群だ。

 最後に中崎を送り出した緒方監督は「今年も中継ぎ、後ろの投手の中で一番頑張ってくれましたし。同点の場面であれ、セーブがつかない場面であれ、嫌な顔を一つせずに最後は自分が投げるんだっていう常にそういう気持ち、姿勢で練習、試合に備えてくれていたので。もう最後は中崎に締めてもらおうと最初から決めていました。ナイスピッチングです」と守護神をたたえた。